〜さざなみのおおやしま〜

何でも「少なく、小さく、軽く」が身上のミニマリスト。GAFAMの犬。楽天経済圏の住人。<サラリーマンのテーゼ>について考える。

読書覚書

『油断』(堺屋太一著)〜オイルショックを予見した小説〜

// リンク 『油断!』(ゆだん)は、堺屋太一が1975年に発表した小説。 中東からの石油輸入が制限されるようになった時に、日本はどのような状況下に置かれるのかを書いたシミュレーション小説である。1973年に小説の第一稿は書き上げられていたが、現実世界…

五木寛之の大阪論〜石山本願寺と門前町が大阪の都市の祖型である〜

// リンク 小説家・随筆家の五木寛之は、福岡県出身で早稲田大を中退している。 彼の学生時代、新幹線などは当然なく、大阪に立ち寄ることが多かったらしい。 彼は大阪という街が気に入ったらしく、好意的に大阪を評している。 後に『親鸞』などの浄土真宗に…

『銀河英雄伝説』(田中芳樹著)の名言集〜Die Neue Theseが好調〜

『銀河英雄伝説 Die Neue These』が人気のようです。 みんな男前になっていたのには驚きですね。 アレックス・キャゼルヌは中年のグチっぽいキャラというのが良かったのに、IT企業のやりてプログラマーみたいな見た目に変わっているし、、、。 出てきたとき…

ヴィンランド・サガ 幸村誠

// リンク 千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。 トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸…

空母いぶき かわぐちかいじ

結論:「空母いぶき」は面白い!夢中になってよめます! // リンク 空母いぶき 発売日: 2019/11/05 メディア: Prime Video 『沈黙の艦隊』『ジパング』に続く、かわぐちかいじの新軍事エンターテインメント 高校時代に隣に座っていたN君が「沈黙の艦隊」のコ…

『「民都」大阪 対 「帝都」東京 ―思想としての関西私鉄』

// リンク 関西に来て一番驚いたのが「私鉄」充実度。 そして京阪沿線か阪急沿線かという沿線の違いは、高槻市に住んでいるか茨木市に住んでいるか、ということより大きな違いを持つという事実。 いわば私鉄・新聞社といった民の力を背景に自治都市的な雰囲…

「街的」ということ―お好み焼き屋は街の学校だ

// リンク 著者は長年「京阪神エルマガジン」の編集者であった人物。 典型的なワイン通、ラーメンブロガー、入会面接の店・会員制セレクトショップの会員になりたがる「成功者」これらの人たちは「街的」ではない、と著者は言う。 いわずもがなで「田舎者」な…

『大阪デビュー! 東京から引っ越してきてみれば…』

// リンク どうせ転勤なら「古都・京都」 // 「異人さんの街・神戸」がいい。大阪は 「下品な芸人といえば大阪芸人」「二言目には金の話」「光りモノ好き」と絶叫するも転勤・転居はさけられず、友人には「大阪の女の人ってキツそう」「大阪って日本じゃない。…

『ササナキ』ゴツボ×リュウジ~滋賀を舞台にした漫画~

// リンク 『ササナキ』は『ササメケ』の続編です。ゴツボ×リュウジさんが描いた漫画です。 主人は引き続き、長浜楽市くん。 楽市は『ササメケ』の頃よりサッカーに対して前向きになります。 実はスピードどドリブルだけなら全国レベルの選手なんです。 しか…

『日本史の謎は「地形」で解ける』竹村公太郎

// リンク 近江・滋賀について 交流軸の都市は栄えるという言葉がある。あの近江名所図屏風に描かれた琵琶湖周辺の賑わいは、まさに交流軸の繁栄を示していた。 しかも、21世紀の今でもその躍動は続いている。現在、全国の地方都市の人口は低迷している。こ…

『ササメケ』ゴツボ×リュウジ~滋賀を舞台にしたマンガ~

// リンク 主人公の名前は「長浜楽市」(笑) 主人公が通う高校は「竹生島高校」です。作中に出てくるエピソードが建物、風景も湖北のものが多いです。主人公「長浜楽市」をはじめ、「近江舞子」「安土桃山」「河瀬稲枝」「曳山まつり」「奥びわ子」「米原乗継…