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著者は長年「京阪神エルマガジン」の編集者であった人物。
典型的なワイン通、ラーメンブロガー、入会面接の店・会員制セレクトショップの会員になりたがる「成功者」これらの人たちは「街的」ではない、と著者は言う。
いわずもがなで「田舎者」なのだ。
たとえ東京に住んでいても。
店や料理に関する情報を羅列した「カタログ」的な情報誌を片手に、店を巡るような行為は限りなくイタイと著者は言う。
情報に対して感応が速いことは「都会人」必須の行動パターンかもしれないが、それは街的ではない。
ときとして東京人たちの行動パターンに対して関西人がいう「これだから東京のヤツは・・・」という感覚的な違和感が若干なりとも言語化されている。
彼らは「都会人」ではあるかもしれないが「街的」ではないのだ。
情報誌に踊らされて消費しつづける人間は「ターゲット」にされているのだ。
街的な人間は情報誌の「ターゲット」にされることはない。
「街的な愉しみ」はカタログ的かつジャンル分けを必要とする情報誌で会得できるものではなく、徹底的に「現場」で得られるものなのだ。
街的な人間は現場での経験・感覚を大事にする。
それでこそ「街」で生きて、街を楽しむことができるという。