明治22年から昭和30年にかけて坂田郡大原村は存在した。
存在したが、現在は地名として残っておらず、僅かに駐在所、小学校などに残っているのみである。1300年ほどまえ、この地が開墾されたときにおおまかに「大原郷」と呼称され、後に「大原荘」となる。
室町時代に付近を治めた近江守護の京極氏の支族が大原氏を名乗った。
大原氏の城館の跡は「大原中村城跡」として米原市本市場に残る。明治22年、町村制の施行により、小田村・間田村・井之口村・村居田村・野一色村・烏脇村・坂口村・朝日村・下夫馬村・産所村・市場村・本市場村・天満村・池下村の区域をもって大原村が発足。
おそらく大原村警察署が大原警察官駐在所となったのであろう。
米原署の駐在所には昭和20年当時の村の名前が残っている。
同日大原村廃止。