〜さざなみのおおやしま〜

何でも「少なく、小さく、軽く」が身上のミニマリスト。GAFAMの犬。楽天経済圏の住人。<サラリーマンのテーゼ>について考える。

旧坂田郡本郷村について


本郷地区は現在は米原市であるが、以前は山東町、さらにその前は東黒田村であった。
現在でも東黒田駐在所があることなどから東黒田村の首邑は長岡であったのだろう。
長岡は東海道線近江長岡駅があり、旧山東町役場もあった場所である。
この周辺がどういった意味で「本郷」なのか不思議だった。
東黒田村より以前、黒田六郷というのがあったらしい。本郷、堂谷、大鹿、志賀谷、北方、山室がこれにあたる。現在も地名として残っている。
この六郷の中心が「本郷」であったということらしい。
この付近を室町時代に治めていたのが黒田氏である。近江の守護大名佐々木氏(京極氏)より別れた氏族である。
さらに黒田如水の姫路の黒田氏は、この近江の黒田氏より別れたという説があるらしい。
 
近江は立派な公民館をもつ字が多い。公民館と称さず集会所、会議所、会館となっている場合が多い。
滋賀県は昔からの村落がよく残っている。
地方としては人口減少が少ない土地柄ゆえ思われるが、村落共同体も伝統的に強いのではないかと思う。
この本郷公民館はいままでみた字の公民館・集会所・会議所・会館でも最も立派なものと思われた。
さすがは「本郷」である。
本郷会館には「御屋形跡」の石碑がひっそりと立っている。
 
近くには旧山東西小学校跡もある。
山東東小学校は長岡にあったため、旧山東町でも首邑長岡と並ぶ村であったのだろう。