〜さざなみのおおやしま〜

何でも「少なく、小さく、軽く」が身上のミニマリスト。GAFAMの犬。楽天経済圏の住人。<サラリーマンのテーゼ>について考える。

大丸百貨店神戸店〜メイドインKOBE揃ってます。〜


メイドインKOBE揃ってます。
神戸地域一番店の百貨店。
外観もすばらしく、大丸札幌店は神戸店をモデルに設計されたとのこと。
ハイブランドのお店もあるがMADE IN KOBEブランドを取り扱っている。
周辺の旧居留地内レトロビルにも大丸のテナントがある。
周辺地域に空きができたら、大丸自身が賃貸して、さらにテナントを入れる。
当然周辺地域は百貨店のテナントが入るので魅力は減じないところか、活性化が図れる。
いわゆる「神戸方式」といわれる手法。神戸方式は心斎橋大丸や京都大丸周辺でも展開されている。
大丸近辺のお店で買い物すると「大丸ポイントカードはお持ちですか?」と尋ねられることがある。
これが「神戸方式」で入ったお店。
百貨店は周辺地域活性化を促し街の魅力向上に資するが、神戸方式はその最も尖鋭な形だろう。
ショッピングモールとはその点においておゝきに異なる。
ショッピングモールはモール内だけが繁栄して、周辺地域へのスピルオーバーは期待できない。大丸神戸周辺は「旧居留地」という魅力高いエリアだが、ここの魅力を支えているのは神戸大丸なのだ。
周辺を繁栄させることで、自分も繁栄する、という神戸方式は義商として名高い大丸だからこそ着想できた経営手法と思える。
「狡猾な利他主義」あるいは「洗練された利己主義」と言えるだろうか。神戸観光の際には、大丸神戸店と旧居留地は必ずゆくべきだろう。
 
陳列されているものから港町神戸がかんじられる。
ネクタイや紳士用の靴でも、洒脱で洗練されたものが置いてあるのだ。新生銀行への行き方をインフォメーションの方にきいたら「~~通りを山側へ歩いていただいて・・・」との説明。
神戸では北に行くことを「山側へ行く」、南に行くことを「海側へ行く」ということは知識として知っていたが、普通に会話内に織り込まれると新鮮でとてもいい。ああ神戸にいるのだな、と。
ちなみに大丸は京都・心斎橋・神戸・梅田については「だいまる〜〜てん」ではなく「だいまる〜〜みせ」と言う。大丸の店内アナウンスでも「だいまるこうべてん」とは言わず「だいまるこうべみせ」としている。
老舗百貨店らしくて、たいへんよろしい。