〜さざなみのおおやしま〜

何でも「少なく、小さく、軽く」が身上のミニマリスト。GAFAMの犬。楽天経済圏の住人。<サラリーマンのテーゼ>について考える。

朝妻港跡@米原市朝妻筑摩


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朝妻湊は古代から東海・北陸地方の人の行き来や荷物の運搬など、湖上交通の要港として発展。奈良時代には朝廷の台所である大膳職御厨が置かれ、北近江、美濃、飛騨、信濃などの諸国から朝廷に献上される品物や税、それに木材や食料などが集積され、大津や坂本などの湊を目指して多くの船が行き交っていた。
 
平安時代末期、木曽義仲の後続部隊の出陣時にも朝妻湊を経て戦地に向かった。
秀吉が京の大仏殿建立の際、尾張や美濃から木材を運搬し、重要な役割を果した。
江戸時代に入り彦根藩米原湊を御用港として保護するのを境に、それまで行なわれていた湖上交通は制限、港のにぎやかさは影をひそめた。今では朝妻湊跡の石碑、港内に敷き詰められた石畳が、当時を偲ぶものとして残っている。現在はバス釣りなどにくる他府県ナンバーの車が多い。
地元民の名誉のためにあえて書くが記念碑前のゴミはビジターが置いたものである。
あの近江の人が自らの故郷を汚すような真似をするとは、わたしにはとても思えない。