〜さざなみのおおやしま〜

何でも「少なく、小さく、軽く」が身上のミニマリスト。GAFAMの犬。楽天経済圏の住人。<サラリーマンのテーゼ>について考える。

総本家駿河屋 伏見本舗@伏見区下油掛町〜秀吉や大名達が愛した煉羊〜


羹煉羊羹発祥の店とされる老舗の和菓子店。
分家や暖簾分けによる店も多数存在。
1461年、山城国伏見舟戸の庄で饅頭屋を開いたのが始まり。
創業500年を超えていることになる。伏見開府に伴い伏見京町に移る。
秀吉の大茶会で引き出物として煉羊羹が配られ、評判を得たという。
のちの紀州徳川頼宣が、幼年時、菓子を食べて大変好むようなり、自分の所領となった駿河紀州にも職人を随伴した。
駿河屋」の屋号はこのことに因むのではないか。
駿河大納言というお菓子があるが、これも頼宣が駿河を所領しているときに大納言の拝命したこととかけているのかもしれない。
駿河出身の商人が伏見に進出したわけではなさそうだ。
その後、伏見の駿河屋は堅実な経営を続けて現在に至る。
ただ紀州・和歌山の分家がなかなか困った分家だったようだ。
伏見の本家は所有地を売却(現在はマンションになっている)などして、分家を助けたが、最終的には和歌山駿河屋は破産。
民事再生を行ったようである。
最近、人気のテレビ番組(ぶらタモリ)で取り上げられ、お客さんが増えたようである。
やはり伏見は「意外とすごい」ものがたくさんある土地だ。
羊羹は当然うまい。
伏見のお土産などにいかがだろうか。