深谷駅跡＠米原市大野木

深谷駅はかつて滋賀県坂田郡伊吹村に存在した駅である。

現在関ヶ原駅から米原駅に向かう東海道線は、明治１６年の開業当初は関ヶ原駅から長浜駅へと向かっていた。

長浜から汽船で琵琶湖を渡り大津駅へと連絡していた。

 

明治２２年には当駅付近から米原を経由して馬場駅（現在の膳所駅）に至る延長線が開業。

分岐点から長浜駅間は休止となったが明治２４年には貨物線として復活した。

本駅は貨物線営業開始時に設置された駅である。

つまり長浜行の深谷駅は旧東海道本線・貨物線と米原行の分岐線の分岐口に位置していたことになる。

 

北側が関ヶ原から長浜方面へむかう国道３６５号が旧東海道線・貨物線の跡、南側が米原方面へ向かう県道２４４号が分岐線の跡である。

どちらの道も縦断勾配やカーブが緩やかな道路であるが、旧鉄道線であれば納得である。鉄道線は道路に比べて緩やかである。