越前海岸は景色がすばらしい。
海沿いの道のドライブは快適である。
我々日本人の祖先の一派は、台湾島などから海を越えてやってきた人々らしい。
未熟な航海技術と単純な構造のフネで、黒潮に何度も阻まれながら、命を賭してわたってきたらしい。
海の向こうに島をみると「あそこには何があるのか?どんな世界があるのか?」と渡海せずにはいられない、並外れた好奇心、行動力、冒険心に満ちた人々の集団が我々の祖先なのだ。
生命保存の本能から「黒々とした海を渡るなど恐ろしい。現状のままでよい」と思う者が多いなか、敢えて波濤を越えていく決心と行動を起こした人々を祖先に持つ。
日本人はとんでもない冒険野郎達の末裔なのだ。
山育ちの僕だが、越前海岸にきて沸き立つ想いを感じると、自分が冒険野郎達の末裔であることを実感できて、うれしくなる。