〜さざなみのおおやしま〜

何でも「少なく、小さく、軽く」が身上のミニマリスト。GAFAMの犬。楽天経済圏の住人。<サラリーマンのテーゼ>について考える。

ミルクブロッサム@伏見区納屋町


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伏見に多い間口が狭くて奥が深い構造。
豊臣時代に間口の広で税金の額が決まっていたことの名残だとか。
細長い店の中ほどに坪庭があり、ここからの光がお店を明るくしており、狭いお店に開放感をもたらしている。
コーヒー1杯300円程度だったと思う。
軽食も有り。
クロワッサンサンドをいただいたが、調理実習で非常に真面目に作ったような味だった。
つまり必要なことを精度高くやっているということだろう。
非常に美味かった。
意外なほどである。昭和の喫茶店の雰囲気。みなさんリラックスして思い思いの時間を過ごしている。
店内は古くすべてのものがややくすんでいるが、それはお客とこの店の幸せな関係が堆積した結果のように思える。
落ち葉が積み重なっていくようなものか。最近、京都はどこも人でいっぱい。
学生時代の懐かしいお店に行くことすらままならない。
伏見にはまだその喧騒が及んでいない。
最近、伏見に行くことが多くなったのはそのせいかもしれない。伏見は懐かしいものが懐かしいまま残っている。
無くなることも朽ち果てることも少ない。
だから伏見に帰るという気持ちになる。
学生時代を伏見で過ごせて本当によかった。
おしゃれとか小奇麗とはいい難い街だが、街のあちこちに愛着を持てるものが散在している。
僕にとって伏見ほど素敵な街はない。

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