〜さざなみのおおやしま〜

何でも「少なく、小さく、軽く」が身上のミニマリスト。GAFAMの犬。楽天経済圏の住人。<サラリーマンのテーゼ>について考える。

ホテル公楽園@燕市熊森


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気兼ねなく堕落できる場所NHKの「72時間」で取り上げられた場所。
2階は宿泊できる
1階はゲーム機と自販機とテーブルがあるだけ。
中にあるものはあらゆるものが古い。
経営者と思われる店の方も年配だ。
 
商売は「女子供」を相手にしたほうが儲かる。
不健全な「男だけの場所」は儲からないこともあり社会から駆逐されつつはずだが、この田舎の3ケタ国道沿いの場所はしっかり残っている。
猥雑でやや卑猥なものを含む「男だけの場所」。
 
駐車場が広く国道を走っているだけでは車のナンバーまではわからない。
窓はすべてスクリーンが貼ってあり中は伺い知れない。いろいろな男たちがゲームに興じ、小腹が空けば古い自販機から出てくるカップ麺やトーストを齧り、またゲームに興じる。
男には、ゲームや小博打をしながらダラダラと過ごすちょっとした堕落が必要なときがあるのだと思う。
 
しかし世間が狭く人の結びつきが強い田舎では、おちおち堕落することもできない。
堕落した姿をすぐに知り合いに見られてしまう。
この場所は、誰でもない場所になれる田舎では珍しい場所なのだ。
 
地域社会や会社、家族の一員ですらなくなる場所。
ここは田舎には少ないアジールに違いない。
そいうった場所は必要なのだ。
田舎ではおちおち堕落することもできないのだから。

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