〜さざなみのおおやしま〜

何でも「少なく、小さく、軽く」が身上のミニマリスト。GAFAMの犬。楽天経済圏の住人。<サラリーマンのテーゼ>について考える。

田辺医院の想い出@米原市下多良


f:id:sazanami226:20201117180316j:plain

f:id:sazanami226:20201117175911j:plain

人生で初めてインフルエンザに罹患したときにお世話になった。
インフルエンザの結果、亡くなる人がいることは知っていたが、実感はなかった。
風邪で人が亡くなるもんかね、、。
なんて思っていたが実際インフルになると、「これは死ぬわ」と思えた。
体調が悪くなったのは、吉本興業の公園を野洲まで観にいった次の日だった。
そういえば人が密集していて、子供達はまさに地べたに転げ回って笑っていた。
そりゃ罹患するわ。
迂闊だった。
当時住んでいたところから歩いていける範囲にあるのが、「田辺医院」だった。
10分といえども車に乗るのがシンドかったのだ。
近くの田辺医院に歩いていった。
かつては入院もできるようであったが、現在は近隣の方のかかりつけ医として信頼されているようだった。
先生は80歳を超えているようだった。
優しそうな、ええしのぼんぼん がそのまま御老人になったような方だった。
僕が大人なのに注射をイヤがることを、ずいぶんと面白がっていた。
その後に家族が風邪でお世話になった。
見立てがいい先生らしく体に合う薬を処方してくれたらしい。
現在は高齢でもう医院は閉業しているようだ。
私どものような転入者は、なかなか地元のいい医者がわからない。
内科医というのは特にそうだ。
田辺先生が閉院したあと下多良界隈で内科医をいくつか行ったが、どれも自分に合うお医者さんとは言えなかった。
最近できる新しいクリニックは目医者と歯医者が多いので尚更だ。
たいへんにありがたい先生だった。
おそらく私どもが最後の「新規患者」ではなかっただろうか。

f:id:sazanami226:20201117175934j:plain

新庄地区に今も残る「田辺医院」の広告