伏見の人々に愛されている伏見らしい名店。
天井が高く居心地がいい。肉料理がおいしい。
映画の話をするカップル達。
女子会らしき集まりは再会を喜び賑やか。
テニスサークル帰り学生達は肉とご飯を頬張っている。
若いサラリーマンはスポーツ新聞片手に一人飯。
作業着のおじさんは伝票整理に忙しい。
年配の女性はグラスワインを飲みながら小説を読んでいる。
モザイク柄のように多様性に満ち溢れ、一つの色が支配的になることがない伏見の街、そのまま雰囲気の店内。
人生で最も孤独を感じた頃、ここで食事をしていて、他のお客と会話を交わすわけではないけど、場所・空気を共有しているという奇妙な連帯感を感じたときがあった。
Billy Joelの名曲「PIANO MAN」を聴くと、このレストランのことを思い出す。
Yes, they're sharing a drink they call lonelinessBut
it's better than drinkin' alone
客たちは孤独という酒を飲み交わしている。
でも一人で飲むよりはよっぽどマシなのさ。