〜さざなみのおおやしま〜

何でも「少なく、小さく、軽く」が身上のミニマリスト。GAFAMの犬。楽天経済圏の住人。<サラリーマンのテーゼ>について考える。

同志社大学〜姑息の計を為すが如き軟骨漢になるなかれ〜


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大学の集積は都市の「力」を表す一つの指標だ。
京都は大学の多い街だ。
当然、進学で京都から出る学生よりも入ってくる学生が多く「転入超過」となっている。
学生が多いことは京都という街を特徴付ける一つの要素となっている。
代表的なのは京都大学だろう。
旧帝大で現在も東京大学と並ぶ最高学府と言えよう。
私立では同志社立命館である。
同志社大学は全国から学生を集める大学だが、系列校出身のいわゆる”内部生”が多いことが同校の特徴。
系列校は都市部にあり学費も高いことから、内部生は街育ちで裕福・円満な家庭の子弟が多く、多様な人間関係、多種類の人たちに揉まれて育った方が多い。
同大の学生のコミュニケーション能力が高いとのイメージは、この「街育ちの学生が多い」ことに由来するものではないか。
地元京都・関西でこの大学及び卒業生の評判がすごぶるよいのは、人柄がよい「同やん」(同志社大学卒業生のこと)たちと実際お付き合いされた方が多いからだと思われる。
私の母親は「金持ちはイヤなヤツが多い」と呪文のよう繰り替えてしていた。
今では完全な迷信・偏見あるいは単なる信心の言葉でしかないと思える。
この大学の卒業生何人かと友人・知人となったが、人柄がすごぶるいい。
人間的に、姑息なところが少なく伸びやかな人が多い。
つぶさに彼ら・彼女からに話を聞くと、円満で経済的に恵まれた家庭で育ち、同志社キリスト教主義教育の薫陶厚いからではないか、と思えた。金持ちの子供達はいいやつが多かったのだ。
同志社卒の友人は『新島さんが「姑息の計を為すが如き軟骨漢には決してならぬこと」と言ったらしい』と言っていた。
彼の人格形成に大きな影響を与えた言葉だそうだ。
キリスト教主義教育に加えて、校祖の薫陶もあるということだろうか。
創設者を先生ではなく「さん」で呼ぶらしい。調べると新島は「私のことは”新島さん”と呼んでください」と学生に言ったらしい。
このあたりもスクールカラーが出ていて面白い。
 
加えて卒業生に「倜儻不羈」の精神があれば、言うことなしだろう。
 
追記:2019.1
卒業生の満足度(就職、学生生活などを要素とする)では全国5位との調査結果が出ていた。
たしかに卒業生の友人たちはおしなべて肯定的評価をしている。
ミッション系ではないため、大学時代は礼拝等もする必要もないらしい。
卒業生に聞くと、選択科目の講座にキリスト教系が多い(キリスト教哲学、キリスト教史、生活と宗教など)という程度だったとのこと。
国史の教科書に載るような有名寺院のご子息等も中高大と同志社です、という事例も普通にあり、宗教的窮屈さ、不寛容さからは程遠いとのこと。